12/04/2013

Hogan - ベン・ホーガンの人生 -

長い日本への道のりに私が今回持っていったのはこの本。


ベン・ホーガンのゴルフスイングの本である、Five Lessons は誰もが何度も読むゴルファーの必読書ですが、この本はベン・ホーガンの人生について書かれた本で、今まで私が知らなかったホーガンのことを知ることができました。

彼は今でもゴルフ番組や本や雑誌でしばしば取り上げられるゴルフの神様のような存在ですが、悲しい過去を持っていました。

彼のお父さんはまだベン・ホーガンがわずか9歳の時に銃で自殺を図りました。
小さなときの記憶はかれのトラウマになっていたのは間違いありません。

彼は新聞配達などをして家庭を助けていましたが、あるとき、友達に誘われてゴルフ場でキャディの仕事を始めます。そのゴルフクラブのキャディにはByron Nelsonもいました。

キャディのトーナメントでByron Nelsonと対決したり、ゴルフが彼の人生を変えたのは間違いありません。

彼は18歳でプロに転向しましたが、10年くらい全く勝てませんでした。
でもベンホーガンほど練習していたプロは他にいなかったようです。誰よりも長く練習場にいて練習していたようです。

彼は完璧主義でさらに上の目標をもって練習していました。すぐの手っ取り早い結果は求めてなかったから、いいプレイをしたあとも練習できたのでしょう。

彼は人と付き合うのが苦手で、グレーなどの地味な色の服をきて、メディアとは晩年まで殆ど話さなかったようですが、彼のスイング、ショットに魅了されてとても人気のあるプレイヤーでした。彼の練習をみんな見たがったようです。

彼はまだ金銭的に苦しいときに、ヘッドプロの仕事を得ました。
それは、プロショップで働いたり、クラブリペアをしたりとか、クラブのメンバーにスマイルしたりという仕事ではなく、メンバーにレッスンしたり、練習したりが彼の仕事でした。
メンバーが彼にレッスンフィーを尋ねたところその額はとても高く、

「なぜそんなにレッスンフィーが高いのですか?」とメンバーが尋ねたところ、

「レッスンをする時間をとることで、次のトーナメントでそのくらいの金額の負担になるので」
と答えたようです。

彼の練習のルーティンからレッスンの時間を割くことは大変な金額になるということでした。

彼は、ゴルフ上達の秘訣としていくつか明かしていたようですが、興味深かったのは下記のとおり。


「ショットはよくても、間違った判断で80台が出てしまうこともある。コースでは、ショット30%でマネージメントが70%。」

「いいプレイをするには、本当の基本の動きを正しく行うこと」
等。

今もホーガンの秘密をさぐるためにたくさんのプロがホーガンの本やビデオを見ながら、いろいろなところでディスカッションが行われています。

時代は変わっても、スイングやクラブやボールが変わっても、Modern Golfをリードしている証拠でしょうか。